沖縄の”小さな”離島へ。路線バス・離島船乗り継ぎの”小さな”フリー旅

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Ⓒ2015 「 H a r u k a n a t a . 22  」

 

「沖縄本島西部の島」

渡嘉敷島・座間味島・阿嘉島・慶留間島
   粟国島・久米島・渡名喜島

バスと船で乗り継ぐフリー旅・東京発最短1泊2日で行ける 沖縄「小さな離島」  



沖縄本島西部の「
船(一般旅客航路)で渡る(※1)」離島

・沖縄本島西部エリアの船(一般旅客航路)で渡る(※1)」「有人の離島は、以下の7島。
・これらの島々は、「那覇市・那覇空港(本島南部)」から西方向へ30Km~90kmほどの海上に散在します。各島の本島側発着港は那覇市内中心部にまとまっており「那覇空港」からも近くて交通の便がよく、全国から多くの観光客が訪れる人気の離島エリア。短期の旅程でもスケジュールをうまく調整すれば、島からの帰路に那覇市内各スポットや繁華街「国際通り」での散策・食事などもあわせて楽しめます。
・7島のうち、「渡嘉敷島」「座間味島」「阿嘉島・慶留間島」は那覇から近いエリアにあって、航路便数は多くないですが片道30分~2時間ほどと利用しやすく(船種による時間差あり)、短期旅程でも気軽に旅が可能。4島は高い水質と海洋生物の多様性・生態系の保護を謳う「ラムサール条約」登録地および国立公園「慶良間(けらま)諸島(※2)」のエリア内にあり、近年は国内の観光地としてのみならず環境的・学術的な遺産として国際的な注目も高まっています。
「粟国島」「久米島」「渡名喜島」は那覇からかなり距離があり、各々独立した孤島のよう。「船舶」航路は便数が少なく片道2時間~4時間ほどと時間もかかり、天候・波浪の影響を受けて渡航が難しい場合もありますが、孤立した環境と歴史に培われたそれぞれ独自独特の雰囲気を楽しめる島々です(渡名喜島粟国島は「船舶」航路での短期旅程には厳しい・ただし久米島は「航空便」も多くあり渡航しやすい)。 

「渡嘉敷島(とかしきじま)」:各種マリンレジャーの拠点として多くの旅行客が訪れ、遊泳ビーチとすぐにつながる街エリアでは海を間近に感じながら過ごせます 。島は広くて山深く、各地にのびる林道沿いに展望台や公園が整備。海岸の一部では、独特の地形・岩体がつくりだす異感覚の風景が広がります。 

「座間味島(ざまみじま)」:各種マリンレジャーの拠点として、多くの旅行客が訪れる島。雰囲気の異なる3つの集落エリアと2つの遊泳ビーチがあり、それらに続く林道を行けば各所で展望台や静かな天然ビーチに出られます。港からは、慶良間の美しい海に浮かぶさらに小さな無人島安室島・安慶名敷島・嘉比島への渡し船も発着。

「阿嘉島(あかしま)」:各種マリンレジャーを楽しめますが、落ち着いた雰囲気の島。おだやかな浜に面した街には、昔からの路地や石垣も残ります。島の東には沖の島なみも美しい海水浴ビーチが、西には隠れ家的なビーチや展望台が山深い林道に沿い、運がよければ天然記念物「ケラマジカ」に出会えるかも。

「慶留間島(げるまじま)」
:島の港はとても小さく旅客埠頭がないため、北隣の阿嘉島から自動車橋を経ての渡航に。橋を渡れば道路は美しい慶良間の海峡に沿い、やがて2本に分かれます。道の一方は、かつての家垣遺構もひっそり残る島南端の街エリアを経て静かな港へ抜けて行く先を終え、もう一方はさらに橋で海峡をこえて無人島外地島※1)へとつながります。

「粟国島(あぐにじま)」:「道風景」の美しい島。海原へなだらかに続く細道、海岸に沿ってゆるく曲がり行く未舗装の野道、風車や灯台・鉄塔群が無機質に並ぶ丘を進む丘の草道。加えて、白亜の断崖とその上の草原、鍾乳洞や海水製塩工場など、自然の造形と恵みによる見どころも豊富です。

「久米島(くめじま)+橋でつながる奥武島(おうじま):「沖縄離島リゾート」の代表格で、大規模なホテルがありレジャー関連施設やショップも数多く、ここで紹介するの他の”小さな”島々とは別格に”大きな”離島。美しい海岸景観の奥武島が隣接し、ツアーボートで沖の砂州(はての浜)めぐりも可能。「ビーチリゾート」のみならず、各地に足をのばせば島の歴史を伝える遺構や自然の景勝地も楽しめます。 

「渡名喜島(となきじま)」:この島の魅力は、何よりもきちんと保存された伝統的家屋・石垣・路地と濃く繁る屋敷林。1つの街が”まるごと”守られているのは沖縄各地でも希少。島の南部・北部に広がる特徴的な起伏の山・丘陵を縫う林道・散策道・展望台からの風景も、変化に富んでおもしろい。

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※1 本島西部の「
航路のない離島」

・「渡嘉敷島」と沖縄本島との間(本島寄り)には、「チービシ環礁=慶伊瀬島(けいせしま)」とくくられる3つの小さな無人島(ナガンヌ島・クエフ島・神山島)があります。どの島にも一般旅客航路はないですが、「ナガンヌ島」にはリゾート関連施設があり夏期シーズン中は那覇との間にツアーボートが出ています。

・渡嘉敷島・座間味島・阿嘉島・慶留間島を含む「慶良間諸島」エリアには、大小数多くの無人島・岩群が点在。これらに一般旅客航路はありませんが、シーズン中にはレジャー用の渡し船がでる島もあります(「座間味島」などから
安室島:あむろじま・安慶名敷島:あげなしくじま・嘉比島:がひじま・「渡嘉敷島」阿波連ビーチからぱなり島)。また、このエリア全体がダイビング・スノーケリング・釣りのスポットで、それらのツアーボートの周遊域となったり、上陸・休憩地にも含まれる無人島や岩礁も多くあります。

・「阿嘉島」から「慶留間島」を経て道路橋でつながる
「外地島(ふかじしま)」は空港施設「慶良間空港」のみある無人島。「慶良間空港」にはかつて那覇空港からの旅客便がありましたが、現在は休止しています。

・「渡嘉敷島」と沖縄本島との間(渡嘉敷島寄り)にある
「前島(まえしま)」は、渡嘉敷村に属す島。かつて1960年代まで集落があり人が暮らしていましたが、その後台風被害により全住民が島を離れました。その後は長い間無人島となっていましたが、2000年代に入って数人の方が住民登録を復活。ただし一般旅客航路はなく、渡るには渡嘉敷島などから釣り船・渡し船などの個人船を交渉・チャーターすることになります。

※2 国立公園「慶良間諸島」
・このエリアの島のうち、
「座間味島・阿嘉島・慶留間島・渡嘉敷島」はその周辺の大小数多くの無人島・岩礁群(=座間味村と渡嘉敷村に属する島々)」とあわせて「慶良間(けらま)諸島」と呼ばれています。これらの島々は独特の美しい海洋景観を連ね、海面下ではその複雑な地形と清らかな海水環境により固有の海洋生態系が育まれてきました。

・昭和53年以来、「慶良間諸島」は沖縄海岸域の指定景観エリア「沖縄海岸”国定”公園」の一部でしたが、その海洋生態系の貴重性から2005年11月には「ラムサール条約」登録地(=慶良間諸島海域)に指定。さらに2014年3月5日、環境省は慶良間諸島独特の自然とその周辺の海洋環境(透明度の高い水質・サンゴなどの海洋生物の多様性・ザトウクジラの回遊域など海生生物の生息環境・生態系)の貴重性を評価し、上記エリアから「慶良間諸島」を独立させて日本で31番目の新たな”国立”公園(=慶良間諸島国立公園)に指定しました。
「慶良間諸島国立公園」:座間味島沖に浮かぶ慶良間の島々

沖縄本島西部の島

エリアマップ・発着港・利用公共交通機関

離島航路の発着港

・このエリアの島の船舶航路拠点は、全て沖縄本島南西愚・那覇市中心部・西岸域にある近代的で大規模な

:旅客ターミナル港「泊港(とまりこう)=とまりん」

に集約されています。
 ※ 久米島粟国島には、船便のほか「那覇空港」間に「小型航空便」も就航。
「久米島」 1日5~8便・片道25分~35分
「粟国島」1日2~3便・片道25分
(※注意・粟国島への航空便は現在運航休止中)
・なお、慶留間島と橋でつながる「外地島(ふかぢしま)」には空港施設(慶良間空港)がありますが、現在は一般旅客便の定期運航はありません。

離島への公共交通機関(概要)

・「那覇空港」と「泊港(とまりん)」は4kmほどで(直線距離)、種々の公共交通機関が利用できます。
「タクシー」または「モノレール※」所要約15分
「路線バス※」所要25~30分
※ だし「モノレール」「路線バス」の場合、上記所要に乗車待ち時間が加わり、さらに発着埠頭と最寄り停車場の間には3分~15分ほどの徒歩移動が必要。


泊港「渡嘉敷島」
「高速船」「フェリー」2系統の運航※1
:2系統あわせて1日3便(シーズン期には4~5便)
高速船約35分・フェリー約70分

泊港「座間味島・阿嘉島(慶留間島)」
座間味島・阿嘉島同一航路・同じ船で渡航
慶留間島は旅客港がなく阿嘉島から自動車橋で連絡
「高速船」「フェリー」2系統の運航※1
:2系統あわせて1日3便(シーズン期には4~5便)
高速船約1時間・フェリー約2時間

泊港「粟国島※」フェリー1日1往復約2時間

泊港「久米島※・渡名喜島」
久米島・渡名喜島同一航路・同じ船で渡航
泊港久米島間:フェリー通常1日2往復・約4時間
泊港渡名喜島
泊港久米島フェリー上下各1便寄港2時間前後

※1 「高速船」「フェリー」では、同一航路でも料金・運航スケジュール・発着埠頭が異なるので注意。

 

 

構内施設

那覇市内の離島航路旅客ターミナル「泊港(とまりん)」「泊港(とまりこう)=”とまりん”」は、主に沖縄本島・那覇西部近海の離島航路の拠点となる旅客ターミナル港。那覇市の中心部に位置し、宿泊施設の集まる繁華街(国際通り周辺)の一部からも徒歩圏内。那覇空港からは「タクシー」利用でも料金を気にせず行ける距離で、「路線バス」や「モノレール」の利用も可能。
・構内は非常に広く、各離島行きの乗船埠頭は港内各地に散在しています。
航路によっては埠頭が港のターミナルビル正面入口から遠く離れているので、利用当日に出港時間に遅れないよう目的航路の埠頭・乗船場所は事前に確認しておきましょう。
・泊港の中心にあるターミナルビル内は広くて明るく、1階には待合スペースや全航路のチケットオフィス・コンビニ・マリンショップ・ビーチ関連グッズや土産品ショップなどのほか、銀行ATM・郵便局・軽食ショップや居酒屋もあります。旅程に必要な生活用品の購入・旅費の準備はここで済ませておきましょう(多くの離島では商店・品数・品種は非常に限られ「銀行ATM」はありません)。
・どの航路も船内には飲食店・売店はないので、食事は乗船前にすますか購入を。朝食や昼食に向く飲食店がターミナル1階フロアにはないので、フロア内のコンビニや周辺・通り沿いの各種ショップなどを利用。

運航情報・乗船(概要)那覇市内・離島航路旅客ターミナル「泊港(とまりん)」ターミナルビル1階・チケット窓口

・各離島航路のチケット窓口はターミナルビル1階中央部に集まり、ここで運航情報の確認やチケットの購入・予約を。シーズン中や土日祝日の「座間味・渡嘉敷」路線は非常に混み合い、予約しておかないと満席で乗船できないこともあります。
・フロア内に「総合案内窓口」的なものはなく、運航情報やチケット販売は各航路の運航会社窓口ごとの対応。
・チケット購入後、港内各所に散在する各離島行き乗船埠頭へ。上記の通り航路によっては埠頭がターミナルビルからかなり離れているので、時間にはゆとりをもたせておきましょう。
・シーズン中や土日祝日は、乗船の際に長い待ち並びの列ができることもある(特に座間味・渡嘉敷航路)。どの路線も船内は自由席なので、混む時期には乗船開始と同時に船内は「席とり合戦」状態に。乗船時間の長い航路や席に”こだわり”がある方は、早めに待ち並んでおきましょう。

(参考)那覇市「泊港(とまりん)」:本島西部エリアの離島航路拠点

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「フリー旅」を実施する

このサイトで紹介する「島旅」実施のために、より詳細で具体的な旅程を案内するダウンロード販売のPDF書籍「島旅ガイド」も用意しました。




一般の旅行ガイドやウェブには情報の多くない
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当サイトでの概要に加えて、各「エリア」・各「島」ごとに
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・現地沖縄での「公共交通機関利用・乗り継ぎ」方法
・島内
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・島内「案内施設・宿泊施設・各種ショップ」情報
・島内「街エリア・海岸エリア」散策情報
などの詳細を案内(当サイトの記事とフォトの一部を共用)。

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・短期旅程のための乗り継ぎ「タイムスケジュール」を付録、旅途中の現地でもその都度確認が行えます。
現在、このサイトで紹介する「島々」のう「沖縄本島西部」「沖縄本島東部」エリアのコースをダウンロード販売(PDF書籍「島旅ガイド」)中

「沖縄本島東部」エリアのガイドでは、本島内「路線バス」利用の場合の那覇市内発着拠点「那覇バスターミナル」全面建て替え工事(2018年まで)

 にともなう「仮設バス停」利用案内に対応。
沖縄本島北部宮古島周辺」エリアの各コースは現在作成中・順次発行の予定です(石垣島周辺」エリアの発売は未定)。

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